借金と貯金のバランス~借金返済しながら貯金は必要か~
約180万の借金を完済するのに2年と半年近く掛かりましたが、 その間にも冠婚葬祭で突発的に万単位のお金が必要になる時があったり、 テレビなど大きな家電が壊れてしまった事もありました。 最初は節約で浮かせた分を全て借金の返済に回していたので 給料日前の財布の中身はスカスカで、当然貯金などしていなかったので またキャッシング、またカードのリボで、とまた新たに借金をしなくてはなりませんでした。
長い借金返済生活の中では、こんな風に予定外の臨時出費もあるものです。
でも、その度に金利の高いキャッシングに頼るのは利息が無駄な気がしてきたので、 借金返済しつつも「何かあった時のために、ある程度の現金」も必要だと考えるようになりました。 リボ払いや借金(キャッシング)を二度と繰り返さないように、借金返済しながら貯金もしたいと。 でもそもそも「何かあった時のために」の何かとはなんだろう? そして手元に置いておくべき現金の額はどのぐらいだろう?と考えてみました。
目次
「何かあった時のために」の何かとは
冠婚葬祭
結婚式やお葬式は義理を欠く事は出来ません。 それぞれの地域、土地の習慣により金額には差があると思いますが、確実に万単位ですし、場合により遠方への交通費、宿泊費なども必要になり高額になる場合も。
その他、親族関係や友人関係のお祝い
入学祝や出産祝い、友人のお誕生日祝いなど。これも万単位で考えていた方が安全です。
怪我をした・病気になった時
お金が無いから病院にも行けないなんて、辛すぎます。 もしCTやMRIなど精密検査が必要な場合は1万前後かかります。 入院などは保険で、高額医療費は国の制度を利用できるかもしれませんが、 その間の仕事は、収入は、と考えると不安が募ります。
失業する
失業する、というのは例えば会社が無くなる、退職する、などありますが 再就職までの間の生活費が必要になります。 すぐ再就職するとしても最低1か月分の生活費が無いと不安です。 できれば最悪、失業保険の給付が始まる3か月先までの3か月分の生活費がなければ退職するのも怖いです。
手元に置いておくべき現金の額は
何かあった時の何か、を書き出してみたらどんどんネガティブになってきて、 3か月分の生活費、いや一年分、いやガンになったら・・などキリが無くなってしまいます。 結局、いくらあっても足りないと思えば足りないのだと思います。 「何かあった時のため」の貯金はもちろんあった方が良いですが、 仮に1000万の貯金があったとしても、結局その「何か」次第では足りない場合もありますし。
結局当時の私は「10万円」程度の現金を「何かあった時のための現金」として、返済にあてず手元に置く事にしました。 人により家庭があったりとそれぞれ環境が違うので、全ての人が10万円で、とは言えませんが 私の場合はそれで新たなキャッシングをしないで済むようになりました。
借金返済と貯金のバランスは
私の場合は「手元に置いておくべき現金」が10万円だったのですが、 その分を確保したあとは借金返済を最優先し、貯蓄としての貯金は小銭貯金以外せず、 今まで通り、節約や副収入で得たお金は全て返済に回しました。
今は銀行に寝かせておいても微々たる金額の利子しかつかない時代です。 仮に、銀行に100万円の預金(年利:0.02%)を持ち、 同時にキャッシングで100万の借金(利率:年15%)があるとします。 1年間、銀行に100万円をそのまま預けて付く税引後利息が160円 です。 そして100万円の借金を1年間で完済しようとすると、
- 毎月返済額 90,258円
- 総返済額 1,083,096円(そのうちの利息額 83,096円 )
- ※元利均等返済方式で計算しています
年間で83,096円の利息が発生するのです。
さらに、2年間で完済だと月の返済額は減りますが利息はほぼ倍になります。 こうして比較すると、利息がとても勿体ないと思います。。 私の場合は10万だけ確保しておき、あとは返済第一でした。
完済後に手元に残った全財産は8万ちょっとしかありませんでしたが、 完済後もそれまで同様の節約生活を続けたので、今まで返済していた分を貯金に回す事が出来るようになりました。